大型蓄電池に使用可能な電解液を製造
2017年3月6日、化学製品メーカーのテイカ株式会社は、岡山市東区の工場敷地内に建設した電解液製造設備が竣工したと発表した。
同社は、大型蓄電池に使用可能な安価で安全、安定した新規電解液の製造試作を行った結果、一定の目途が立ったとして、電解液製造設備の工事を開始し、2017年2月28日に竣工したとしている。
年間1万2000立方メートルの生産能力
今回建設された、電解液製造設備は、鉄骨ALC造りの4階建てで、総工費は約12億円、延床面積は1500平方メートルとなっており、経済産業省の「再生可能エネルギー余剰電力対策技術高度化事業費補助金」により補助を受けているという。
又、電解液の生産能力は、年間で1万2000立方メートルとなっている。
現在、再生可能エネルギーは、供給拡大が進められているが、安定した電力が得られないことが問題となっている。
この問題を解決する1つの手段として、大型蓄電池の活用が推進されていることからも、テイカ株式会社は、大型蓄電池電解液の需要は今後、拡大していくと考えているという。
又、新設備の稼働に伴い、2020年度に数十億円規模の売上増加を見込むとしている。
(画像はプレスリリースより)

テイカ株式会社 プレスリリース
http://www.tayca.co.jp/ir/pdf/20170306.pdf