北海道は、多くの噴気帯や高温泉の湧出があるなど、九州と並び地熱資源に恵まれた地域
2017年3月13日、株式会社神戸製鋼所は、北海道の「2016年度洞爺湖町地熱利用発電設備導入事業」向けに、同社の高効率・小型バイナリー発電システム一式を納入し、2017年3月10日に竣工式が開催したと発表した。
洞爺湖温泉利用協同組合と洞爺湖町は、2013年度より地熱資源の未評価地域であった金比羅山周辺において、地熱開発調査事業を開始し、「2016年度洞爺湖町地熱利用発電設備導入事業」を進めていた。
同社がバイナリー発電システムを北海道へ納入するのは初めてで、既存温泉への影響がない事などを確認し、竣工を迎えた。発電した電気は、周辺地域の配湯設備用のポンプの動力等へ利用される。
同社・バイナリー発電システムの特長
同システムは、沸点の低い作動媒体を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回し発電するシステムで、未利用エネルギーの中でも温度の低い地熱や産業排熱が利用可能。
同社の圧縮機技術をベースに開発したスクリュ式タービンを採用し、熱源変動に強く、スクリュタービンと発電機ロータを一軸一体にして、作動媒体や潤滑油が漏れない構造で、高い安全性を有して高効率な発電が可能だ。
(画像はプレスリリースより)

神戸製鋼 プレスリリース
http://www.kobelco.co.jp/releases/1196583_15541.html