河川維持流量を有効利用
中部電力は、2014年5月から岐阜県恵那市に建設工事を進めていた、新串原水力発電所が完成し、6月16日より営業運転を開始したことを発表した。
新串原水力発電所は、中部電力の矢作第二ダムの右岸直下に新設された発電所で、これまでダムから放流していた河川維持流量を有効活用して発電を行う。
発電方式はダム式であり、最大使用水量は毎秒1.56立方メートル、有効落差は19.8メートルで、最大出力は230キロワット。年間発電量は、一般家庭約470世帯分の年間使用電力量に相当する約170万キロワットアワーを見込んでいる。
環境特性に優れた水力発電
中部電力は、地形の特徴による豊富な水資源を利用した水力発電所を数多く運用。
主に大井川、天竜川、矢作川、木曽川、信濃川などの水系で、その範囲は愛知、岐阜、三重、静岡、長野県の5県に渡っており、2014年3月末現在、185ヵ所の発電所で出力5,232,000キロワットの発電を行っている。
中部電力では、水力発電の今後について、プレスリリースで次のように発表している。
「水力発電は、貴重な純国産エネルギーであり、また、環境特性にも優れた再生可能エネルギーであることから、今後も経済性を十分に考慮しつつグループ会社一体となり開発を進めてまいります。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)

中部電力 プレスリリース
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