東海地区最大規模の「牧之原バイオガス発電所」
アーキアエナジー株式会社は3月1日、静岡県牧之原市白井の白井工業団地内に、東海地区最大規模となる「牧之原バイオガス発電所」を建設した、と発表した。
出力650kW、年間発電容量340万kWhの発電所
農林水産省の資料、食品ロスの現状「平成25年度推計値」によれば、日本の食品廃棄物は年間2,797万tもあり、このうち1,139万tが焼却・埋立等されており、利用されていない。
食品廃棄物の再生施設が増加しない原因として、許認可関連のハードルの高さ、建設資金の調達の難しさ、などがある。
アーキアエナジーは、静岡県や牧之原市など地元の協力を得ながら、専門的能力を駆使し、同発電所を建設した。
牧之原バイオガス発電所は、食品残渣処理量が日量約80t、発電機出力650kW、年間発電容量340万kWh。一般家庭約600世帯分の年間消費電力量に相当する発電容量である。
アーキアエナジーは、プロジェクトの企画からアセット・マネージメントまでを行った。運営主体は合同会社牧ノ原バイオガス発電、オペレーターは株式会社ゲネシス、EPCを野里電気工業株式会社、土木建設工事を平野建設株式会社が担当した。
当初の売電先は中部電力株式会社であるが、新電力会社(PPS)のアンフィニ株式会社に移行する予定である。
事業のファイナンス・建設・原料の調達・運営・消費を地産地消で実現
この事業では、建設工事、食品廃棄物の収集、メタン発酵および発電設備の運営、発電電力その他生産物の消費までを完全に「地産地消」で行うことを実現した。
また、建設・運営資金等は、補助金等を一切使わず、地元金融機関が主体の全額民間資金で調達し、ファイナンス面での地産地消も実現した。
アーキアエナジーは、第2プラントを南関東地区、第3プラントを東海地区、第4プラントを関西地区に建設する予定で、2018年の稼働を目指している。
(画像はプレスリリースより)

アーキアエナジー株式会社のプレスリリース
http://www.archaea-energy.co.jp/