東京都八丈町での地熱発電利用事業に関する協定締結
オリックス株式会社は3月9日、東京都八丈町との間で、同町内での地熱発電利用事業に関する協定を締結したと発表した。
この協定は、同町が目指す「クリーンアイランド」実現に向け、「八丈町地域再生可能エネルギー基本条例」に定める基本理念に基づき、同町の中之郷地域に位置する地熱資源について、発電などへの利用促進を目的としているとのこと。
協定で同社は、同町の再エネ事業に関するガイドラインに基づき、「八丈島地熱発電利用事業事業者公募」にて採用された事業実施計画を適切に実行する一方、同町は条例の基本理念に基づき、地域の再エネである地熱の利用を積極的に推進するため必要な協力を行うという。
そして両者は、住民との相互協力のもと、地域の持続的発展に向けた事業の実現に取り組むとしている。
オリックスは「杉乃井地熱発電所」を所有・運営
なおこれまでに同社は、「杉乃井ホテル」(オリックスグループ運営)にて自家用としては国内最大規模となる、地熱資源を利用した「杉乃井地熱発電所」を所有・運営している。
この最大出力は1,900kW(1.9MW)で、発電した電力はホテル全般の電気設備に使用し、ピーク時の使用電力の1/3を賄っている。
さらに現在は、北海道や青森県など複数の温泉地にて、地熱発電の事業化を目指し、最大出力約2,000kW(2MW)の小規模地熱発電所の建設に向け調査を始めているとのこと。
(画像はオリックス株式会社HPより)

オリックス株式会社 プレスリリース
http://www.orix.co.jp/grp/pdf/news/170309_ORIXJ.pdf