豊富な天然資源を利活用
長野県の伊那市は、「伊那市二酸化炭素排出抑制計画(再生可能エネルギー推進計画)」を策定し、3月1日にホームページで発表した。
これは、山林や水など多様な天然資源に恵まれている伊那市が、それらの活用による「伊那市」らしい再生可能エネルギーの導入を着実に推進していくことを目的として策定されたもの。
また、伊那市50年の森林ビジョンで掲げた目標「持続可能な経済発展を担う林業・木材産業活動の推進」の達成に向け、地球温暖化対策の観点からも大変有効な、身近な資源である木質バイオマスの利用をさらに推進することも目指している。
数値目標として、平成37年度までに、市内一般家庭の二酸化炭素総排出量に対する再生可能エネルギーによる排出抑制割合を25%にすること、再生可能エネルギーのうち、木質バイオマスによる二酸化炭素排出抑制量を3倍にすること、となっている。
木質バイオマス暖房機や太陽熱温水器などの導入推進
具体的な方策については、家庭では、ペレットストーブや薪ストーブなど、木質バイオマス暖房機の設置、太陽熱温水器や太陽光発電システムの設置、家電製品や照明器具のLED化などが挙げられる。
また、地域においては、温泉や宿泊施設、学校給食調理施設でのペレットボイラーの利用、農業用ハウスや保育園でのペレット温風機の利用、市役所や公共体育館などでの照明器具のLED化、小水力・木質バイオマス発電所の設置、などを行っていく。
そして、これらの方策に対する行政の支援として、ペレットストーブ・薪ストーブ・太陽熱給湯器の購入助成、ペレットボイラー導入やペレット購入に対する助成なども行う。
(画像はプレスリリースより)

伊那市
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