高性能カメラで進捗管理と防犯監視
日本電業工作株式会社は、メガソーラー施設における、施工中の資材盗難防止と現場の進捗管理のために、ワイヤレスを活用したカメラ監視システムを設置したことを発表した。
再生可能エネルギーの導入が推進され、メガソーラーの建設が増加している昨今、建設中の施設において、送電用の銅線ケーブルや資材が盗まれる被害が多発している。広大なメガソーラーは、人家から離れた場所に建設されることが多いため、防犯対策の強化が求められている。
そこで、今回日本電業工作が設置した防犯カメラ監視システムは、施工中には複数地点にカメラを仮設置して、現場の進捗状況に応じて監視ポイントを移動し、さらに、夜間は赤外線センサなど外部システムとカメラを連動した、「ダブルセキュリティ」を行うなど、監視を強化したものとなっている。
また、長距離無線LANシステム「FalconWAVE」で複数のカメラ映像をワイヤレスで集約し、常時録画している画像の遠隔地でのリアルタイム監視も可能である。
自立電源運用可能で困難な場所にも設置可能
製品の特徴としては、まず、太陽光発電によって、電源不要の自立電源運用が実現したことが挙げられる。
さらに、低消費電力の高画質カメラと長距離無線LANシステム「FalconWAVE」の一体型なら、配線接続が不要であるため、緊急時や臨時設置、今まで設置が困難だった場所や有線での構成ができない場所へのシステム構築だけでなく、後からの設置も可能である。
次に、システムは、侵入などの異常を検知する赤外線センサ接点伝送と連動しており、侵入の検知箇所を撮影した画像がリアルタイムで登録された関係者にメールで通知される。これにより、状況に応じた関係機関や警察へ通報するなど、迅速な対応が可能となる。
さらに、カメラは非常に高性能な製品が使用されている。これは、低消費電力の200万画素高画質IPカメラで、パン・チルト・ズームリモート操作により、死角なしの360度全方位監視を実現したもの。また、最低被写体照度は白黒0.005Luxで、夜間でも、12ワットのLEDを設置すれば60メートル程度までの遠方が認識可能になり、防犯対策に有効だ。
そして、本運用後は、メガソーラー施設の監視に拡張利用も可能である。
(画像はプレスリリースより)

日本電業工作株式会社
http://www.den-gyo.com/news/pdf/20170227.pdf