開発が難しい大規模案件などに投資
日立キャピタル株式会社と、三菱UFJリース株式会社は、先般締結した業務提携に基づき、国内協業領域の1つである環境・エネルギー分野において、太陽光・風力・バイオマスの再生可能エネルギーを対象とする投資ファンド「リニューアブルエナジーパートナーズ合同会社匿名組合」を組成し、出資金払い込みが完了したことを発表した。
両社は、この匿名組合を通じて、大規模で取り組みの難易度が高い、開発中の発電案件を中心とする投資スキームを構築しており、既に、合計400メガワット超の大規模な太陽光発電案件などに着手している。
今後は、この投資ファンドにおいて、短期的にはFIT認定済みで未稼働の大型太陽光案件を主体に、中長期的には洋上も含めた風力やバイオマス案件への投資を行い、資産回転型ビジネスモデルを構築していく方針である。
環境・エネルギー事業に注力する両社
日立キャピタルは、2003年に風力発電分野で金融サービスを提供して以来、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの普及に貢献してきた実績を持っている。
そして、「2016~2018年度中期経営計画」では環境・エネルギーを成長分野と位置付け、日立グループなどの事業パートナーとの連携により、高性能の発電システムにリースや発電事業のノウハウを組み合わせたソリューションを提供し、さらに、高効率な省エネ機器の導入によるエネルギーコスト削減支援ソリューションをサポートしている。
一方、三菱UFJリースは、環境・エネルギー事業を重点戦略分野と位置付け、環境関連設備のリースを手がけており、また、省エネルギーに関する包括的なサービスを実施し地球環境の保全に貢献するESCO事業などの付加価値の高いサービスや、発電事業への出資参画へと事業領域を拡大している。
さらに2015年には、今後拡大が見込まれる太陽光発電のセカンダリーマーケットを見据え、エネルギー事業の開発、取得、運営、仲介を行う事業会社を立ち上げ、太陽光発電のアセットマネジメントサービス分野にも進出した。
(画像は日立キャピタルより)

日立キャピタル株式会社
http://www.hitachi-capital.co.jp/