日本仕様のパワコン「TRIO 50kW」を販売開始
ABB株式会社は2月20日、中~大規模分散型システムに適した日本仕様の高圧太陽光発電設備向けパワコン新製品「TRIO 50kW」を、3月1日から国際スマートグリッドEXPOに出展すると同時に、日本市場で販売を開始すると発表した。
同製品は、国内の分散設置方式の先駆的モデルとして既に販売を開始し、好評を受けている「TRIO 27.6kW」に続くTRIOシリーズの新製品となり、同展示会では、2017年販売開始予定の屋外設置対応セントラル型1500V対応パワコン「PVS 980」と一緒に出展するとのこと。
「TRIO 50kW」は、太陽光発電パワコンの分散設置方式で、全ての利点を強化しており、中~大規模の発電設備を中心に様々な設置状況への対応ができ、大規模システムでも分散型構成によるメリットがさらに活かせる設計となっているという。
様々な環境条件にて高効率で発電
同製品の特長は、定格出力50kWでDC1000Vシステムに対応し、最大12回路までのDC入力ができるほか、防塵防水性能はIP65規格に対応し、厳しい環境条件での屋外使用にも耐えられるとのこと。
また、大容量パワコンにもかかわらず、一般的な垂直方向設置だけでなく水平方向設置ができるため、日本特有の仰角が小さいPVパネル設置でも架台裏のスペースを有効活用できるなど、分散型太陽光発電システムのメリットを活かした次世代モデルの製品としている。
さらに、ダブルステージ制御方式の採用により、同社独自の制御アルゴリズム技術と回路により、1)発電動作可能なDC入力電圧範囲の拡大、2) 高温時・高照射時の発電ロスがない、3) PVアレイの一部分に影がかかる状況でも最大出力点で発電、などの特長があるため、様々な環境条件にて高効率で発電するという。
このほか、設置や試運転がし易くメンテナンス性も高い設計になっている。パワコン本体と取り外し可能な2つの接続箱で構成されるモジュール方式の採用により、取り付けや取り外し作業と配線作業がし易くなっているとのこと。
(画像はABB株式会社HPより)

ABB株式会社 プレスリリース
http://www.abb.co.jp/cawp/seitp202/