自然エネルギーニュース・コラム
2025年05月07日(水)
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ダイヘン、バーチャルパワープラント構築に向けた太陽光発電システム等の運用開始

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ダイヘン、バーチャルパワープラント構築に向けた太陽光発電システム等の運用開始

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経産省の実証事業の一環
株式会社ダイヘンは、バーチャルパワープラント(以下、VPP)構築に向けた太陽光発電および蓄電池システムを、関連会社である大分県杵築市のダイヘンテック株式会社に設置し、運用を開始したことを発表した。

ダイヘン
VPPとは、アグリゲータと呼ばれるVPP事業者が、系統に点在する需要家の電源設備をIoT化技術により遠隔で監視・制御し、数多くの電源設備を統合制御することで、1つの発電所のように機能させ需給調整を行うこと。ダイヘンを含む14社が、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業である「バーチャルパワープラント構築実証事業」に共同で参画し、実証事業をスタートしている。

今後、今回設置したシステムと、同社の大阪市にある十三事業所に既に導入している太陽光発電および蓄電池システムを用いて、世界初の自律分散協調制御「Synergy Link」によりそれぞれのシステムを効果的に統合制御してVPP構築に向け様々な実証を本格的に開始することとなっている。

そして、この実証を通じて、広いエリアでエネルギー利用を最適化し、電力系統における需給調整力の増強や再生可能エネルギーのさらなる導入も可能とする、新たなエネルギーマネジメントの実現を目指していく。

複数拠点の電力供給を遠隔地から統合制御
具体的な実証内容としては、まず、大分と大阪という離れた拠点に設置された各システムを、実際の系統に繋がった状態で運用し、複数拠点の電力供給を統合制御する。

そして、蓄電池システム2基と、自家消費型の太陽光発電システム1基の独立したシステムを、自律分散協調制御「Synergy Link」により統合制御して、実稼働する工場の電力消費のピークカットやデマンドレスポンスおよび、非常時の自立運転等における最適な運用を実証することとなっている。

各機器が自律分散協調制御
「Synergy Link」は、同社が開発した、VPP構築における分散電源の統合制御の手段。

従来型の「集中管理制御」によるシステムは、中央管理制御装置が各機器の目標値を決定するために、中央管理制御装置と各機器との相互通信および複雑かつ高速な制御演算が不可欠であり、情報量が増加する設備増設時に対処できず、機器の増設・構成変更等が困難という課題があった。

これに対し、「Synergy Link」は、クラウドシステムなどの上位系装置からシステム全体の出力合計値を目標値に誘導するための「プライス」を各機器に提示するだけで、各機器がプライスと制約条件から自律的に出力値を決定し、結果的に最適なシステム全体の出力状態へと導くことができるため、顧客の様々なニーズに対応できるものである。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

株式会社ダイヘン
http://www.daihen.co.jp/newinfo_2017/news_170223.html
Amazon.co.jp : ダイヘン に関連する商品
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