電気自動車への搭載試験も開始
2017年2月14日、東北大学・未来科学技術共同研究センター(NICHe)は、リチウムイオン蓄電池の少量多品種量産技術を開発し、電気自動車への搭載試験を開始したと発表した。
同センターは、電気自動車の自動走行等の新しい交通システムや蓄電池の開発に取り組んでいるとし、熱安定性、蓄電能力に優れた蓄電池を長期に安定供給できる体制を作ることが重要だという。
カスタマイズ開発が可能な少量多品種の生産
東北大学・未来科学技術共同研究センターは、熱的安定性に優れ、1セル95Whの大容量電池を開発したとしている。
又、生産ロット数の変更を容易にする製造ラインを構築し、地域特性に合わせたカスタマイズ開発が可能な少量多品種の生産を可能にしたという。
更には、ドライルームを使用しない製造ラインも構築し、設備コストが1/10になり、操業費を大幅削減できるとしている。
同センターは、宮城ダイハツ販売株式会社から「コペン」を提供して貰い、蓄電池を載せた電気自動車へ改造したという。今後は、リチウムイオン蓄電池のカスタマイズ開発と共に車両の走行試験などを行っていくとしている。
(画像はプレスリリースより)

東北大学 プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/