北ガス、苫小牧バイオマス発電からの電力調達開始
北海道ガス株式会社(北ガス)は2月1日、苫小牧バイオマス発電株式会社※1 が運営し、既に試運転を始めた木質バイオマス発電所からの電力について、同日から調達を開始したと発表した。
※1 苫小牧バイオマス発電株式会社
北海道苫小牧市晴海町にあり、林地の未利用木材(100%道内産)を燃料として用い木質バイオマス発電事業を行う。資本金は499百万円で、このうち北ガスが20%を出資するほか、三井物産株式会社が40%、株式会社イワクラと住友林業株式会社がそれぞれ20%を出資している。2015年5月に着工し、主要設備には流動層ボイラーと蒸気タービン発電機を導入している。
この電力は、苫小牧バイオマス発電が未利用木材(約6万t/年)を発電燃料として用い発電するもので、再エネ固定価格買取制度(FIT)に基づいて、北ガスが発電電力の全量を買い取ることとしている。
なお、電力の年間買い取り量は約40百万kWhを予定していて、これは一般家庭約10,000世帯分の年間使用量に相当するという。
提供する「北ガスの電気」の重要な電源に位置付け
同社ではこれを、同社が提供する「北ガスの電気」※2 の重要な電源の一つとして位置付けており、今後も天然ガスと再生可能エネルギーを活用した地産地消の電力供給を積極的に進めることで、快適で環境にやさしい社会を創造していくとしている。
※2:「北ガスの電気」
北海道電力管内のうち、札幌市・小樽市・千歳市・函館市・北見市・石狩市・北広島市・恵庭市・北斗市を対象エリアとして北海道ガスが販売する電気。電気料金プランにはガスとのセット割がつく「従量電灯Bプラス」「従量電灯Cプラス」などがある。この1月末時点での「北ガスの電気」申し込み件数は、53,523件。
(画像は北海道ガスHPより)

北海道ガス株式会社 プレスリリース
http://www.hokkaido-gas.co.jp/news/20170201_2054.html