中部電力、「新奥泉水力発電所」新設工事に着手
中部電力株式会社は2月9日、静岡県での「新奥泉水力発電所」新設工事に当たって、河川法に基づく着手届を静岡県と国土交通省に提出するとともに、同日、工事に着手したと発表した。
この発電所の設置は、同社が保有する奥泉ダム※ の直下に位置していて、ダムの落差と河川環境を維持する目的となる放流水を有効利用した維持流量発電所とのこと。
※ 奥泉(おくいずみ)ダム
水力での発電を目的に、中部電力が大井川上流に建設(1952年着工/1955年完成)した、堤高44.5m、堤頂長75.6mで、堤体積が35,000立方mの重力式コンクリ-トダム。有効貯水量は600,000立方m(総貯水量は3,150,000立方m)となる。
最大出力が290kW、想定年間発電量は約110万kWh
同発電所は、最大出力が290kW、想定年間発電量は約110万kWhとなり、これは一般家庭 約350世帯分の年間使用電力量に相当する。またこれは、年間約560トンのCO2削減量に相当するという。なお発電所の運転開始は、2018年3月を予定している。
同社は、引き続き地元および関係各所の理解と協力を得ながら、安全を最優先に工事を進めて行くとしている。
【計画概要】
発電所名:新奥泉水力発電所
所在地:静岡県静岡市葵区井川
ダム名:奥泉ダム
発電出力:290kW
想定年間発電量:約110万kWh
営業運転開始:2018(平成30)年3月予定
(画像は中部電力HPより)

中部電力株式会社 プレスリリース
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