汚泥処理施設でバイオガス発電
メタウォーター株式会社など4社は2月1日、愛知クリーンエナジー株式会社が2014年12月22日に受託した愛知県「豊川浄化センター汚泥処理施設等整備・運営事業」 のバイオガス発電施設が完成した、と発表した。
愛知クリーンエナジー株式会社は、資本金50百万円の特別目的会社である。出資社は、メタウォーター株式会社、メタウォーターサービス株式会社、株式会社シーエナジーで、中日本建設コンサルタント株式会社が協力企業として参画。
バイオガス発電で約22.8億円の収入を見込む
豊川浄化センター汚泥処理施設等整備・運営事業は、愛知県豊橋市の豊川浄化センターにおいて、休止中の消化槽の再稼働により水処理を再開して安定的な下水汚泥処理を行い、その際生成されるバイオガスを発電に利用する事業である。
バイオガス発電による電力は、FIT制度を活用して売電し、事業期間20年で約22.8億円の収入を見込んでいる。17.6億円を事業費に充当し、汚泥処理費用の削減を図る。また、バイオガス発電を温室効果ガス排出量の削減に利用する。
事業期間は2014年12月22日~2036年3月31日で、契約金額は約7,885百万円である。
汚泥処理施設の改築とバイオガス利活用施設の新設をパッケージ化したPFI手法
事業は、PFI(Private Finance Initiative:民間資金を活用した社会資本整備)方式で実施される。
下水道事業において、汚泥処理施設の改築と、下水汚泥から生成されるバイオガスを利活用するバイオガス利活用施設の新設をパッケージ化したPFI手法は、全国初となる。
汚泥処理施設は、愛知クリーンエナジーが設計・建設と修繕等を行った後、運営・管理を行うRO(Rehabilitate Operate)方式により実施。
バイオガス利活用施設は、愛知クリーンエナジーによる施設の設計・建設後、愛知県に所有権を移転し、その後、維持管理・運営を行うBTO(Build Transfer Operate)方式で実施される。
(画像はプレスリリースより)

メタウォーター株式会社のニュースリリース
http://www.metawaterservice.co.jp/20170201.html