PLCストリング監視システムに後付可能な屋外設置タイプ
住友電気工業株式会社は1月26日、「メガソーラー用PLCストリング監視システム」のラインナップに、運転開始済み既設メガソーラーへ後付け可能な屋外設置タイプを開発、販売を開始したと発表した。この3月から出荷する予定という。
同社は、2014年10月からPLC技術を採用した「メガソーラー用PLCストリング監視システム」を販売している。同製品は敷設済みの電力線で通信するため、追加敷設工事が不要のため低コスト、有線のため安定した通信可能、といった優位性があるほか、ストリング単位で監視を行うため異常個所の特定が容易とのこと。
こうした特長から、低コストで売電ロスを最小に抑えるシステムとして高評価を受け、国内を中心に累計200MW規模の新設メガソーラー発電所へ納入してきているが、運転開始済みの既設発電所に設置する際に接続箱設置スペースが確保できず、導入できない場合があったという。
専用屋外設置ボックスにストリング監視システムを内蔵
今回販売の「屋外設置型メガソーラー用PLCストリング監視装置」は、専用の屋外設置ボックスにストリング監視システムを内蔵しているため、これまでの課題への対応が可能になったもの。
同製品の主な特長は、PLCの特長となる通信線不要、クランプ型センサ採用のほか、接続箱の空きスペースを気にせずに設置出来るため、発電所運転開始後の監視システムに導入が可能となるとのこと。
また、同社PLC技術ノウハウにより、ノイズや雷サージに強く信頼性の高いシステムを提供できる。さらに、ストリング監視端末のAC電源線が不要で、ストリング監視端末1台で20ストリングまで監視できるとしている。
(画像はプレスリリースより)

住友電気工業株式会社 プレスリリース
http://www.sei.co.jp/company/press/2017/01/prs007.html