新エネルギー財団「新エネ大賞」経済産業大臣賞を受賞
新日鐵住金株式会社は、「国内微粉炭火力へのバイオマス混焼拡大への先進的な取り組み」にて、一般財団法人新エネルギー財団の平成28年度「新エネ大賞」経済産業大臣賞を受賞したと発表した。株式会社IHIとの共同での受賞となる。
同社の釜石製鐵所では、2010年から石炭火力発電設備に間伐材を利用したバイオマス資源の混焼を行っており、現在、国内最高レベルの混焼率(重量比10%以上)で操業を行っている。
高比率バイオマス混焼実証と地元雇用創出などが理由に
今回受賞した取り組みの一つは、同製鐵所の石炭火力発電設備(出力149MW)にて、ボイラーメーカーのIHIとの連携により、国内最大規模の高比率バイオマス混焼(熱量比25%、重量比33%)を実証したことという。
また、同社が森林組合と連携し広範囲から大量のバイオマス資源の調達を行うほか、地元企業との共同にてバイオマス調達のための法人を設立し、地元雇用を創出しつつ継続的に事業を実施していることも理由としている。
そして、これらの取り組みが大幅なCO2排出削減効果や森林系バイオマスの導入拡大が期待できる先進的なものとして高く評価されたとのこと。
なお同賞は、新エネルギーのさらなる導入促進と普及と啓発を図るため、新エネルギーに関する商品と新エネルギーの導入、あるいは普及啓発活動の中から優れたものを表彰するもので、平成8年度から始まり今回が20回目で、これまでに196件が表彰されている。経済産業大臣賞は新エネ大賞の最高賞となる。
(画像は新日鐵住金HPより)

新日鐵住金株式会社 プレスリリース
http://www.nssmc.com/news/20170127_100.html