国内の試験結果でタイの認証書を取得
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)は、メガソーラーなどに必要な大型パワーコンディショナについて、タイの試験規格に基づく新たな国内試験所認定業務を開始したことを発表した。
近年東南アジアで、メガソーラーなど再生可能エネルギーの導入が進んでおり、それに伴い、大型パワーコンディショナの市場が拡大することが見込まれている。特に、タイは、政府主導のもと、太陽光発電については、2021 年までに 3,000メガワットまでの増加を目標とするなど、大型パワーコンディショナの大きな市場として期待されている。
これに対し、これまで、国内には、タイの試験規格に基づく試験所を認定する仕組みがなかったため、国内の製造業者が大型パワーコンディショナをタイ市場に輸出しようとする場合には、海外の試験所に行くなど、多大な手間とコストを要していた。
そこで、NITEは、タイの試験規格に基づき試験を行う日本国内の試験所を認定する新たな試験所認定業務について、2016年9月29日から開始している。NITEから認定を受けた国内試験所が実施した大型パワーコンディショナの試験結果は、試験所認定に関する国際相互承認により、タイの認証機関において受け入れられることとなっている。
タイ市場への進出が促進
タイで大型パワーコンディショナのビジネスを展開するためには、タイの認証機関から認証を取得することが義務付けられている。
今回の試験所認定業務の開始により、日本企業は、国内の試験所で実施した大型パワーコンディショナの試験結果を活用して、タイの認証機関で認証が取得できることとなることから、日本からタイの大型パワーコンディショナ市場への進出促進が期待される。
(画像はプレスリリースより)

独立行政法人製品評価技術基盤機構
http://www.nite.go.jp/