300~1,600kWの熱電併給システムについて業務提携
フォレストエナジー株式会社7月7日は、オーストリアに本社を置くSyncraft Engineering GmbH(Syncraft)と木質バイオマス(ウッドチップ)を燃料とする300~1,600kWの熱電併給システムの日本販売などについて提携した、と発表した。
木質バイオマス熱電併給システムの発電効率は約30%
フォレストエナジーは、日本国内でウッドチップを主燃料とする木質バイオマス発電所の開発・投資・運営を行い、宮崎県で5MW、秋田県で20MWの発電所の事業化を手掛けた。
2016年、スウェーデンのCortus Energy AB(Cortus)と2,000kWの大規模バイオマス熱電併給(CHP:Combined Heat and Power)システムについて事業提携し、日本仕様のCHPシステムを共同開発した。
自治体や林業関係では、小型システムの需要が多かったため、Syncraftのシステムを追加し、300kW~2,000kWまでのラインナップを整えた。
Syncraftの木質バイオマスCHPシステムは、浮遊固定層ガス化炉(Floating fixed-bed)により、効率的でクリーンなガスを木から生成し、電気と熱エネルギーを生産する。
発電出力300kWと400kWがあり、オーストリアとイタリアで5か所の稼働実績があるとのこと。発電効率は約30%で、400kWシステムでは含水率50%のウッドチップを年間約4,000t必要とする。なお、400kWの設備を4セット接続し、1,600kWでの稼働も可能だという。
400kWシステムの設置に必要な面積は、ガス化炉とガスエンジン(独2G社製)で約175平方m。1週間分の燃料供給スペースに278平方mが必要とのこと。
(画像はプレスリリースより)

フォレストエナジー株式会社のニュースリリース
http://forestenergy.jp/