兵庫パルプ工業内にバイオマス発電所
商工中金は、兵庫県丹波市のパルテックエナジー株式会社に対し、総額80億円のシンジケートローンを組成したことを発表した。
パルテックエナジーは、このシンジケートローンにより調達した資金を活用して、兵庫パルプ工業の本社工場内にバイオマス発電設備を新設する。
複数の金融機関が参加
今回のシンジケートローンは、商工中金がアレンジャーを務め、みずほ銀行、三井住友銀行、みなと銀行が参加しており、内訳は、商工中金が32億円、みずほ銀行が19億円、三井住友銀行が16億円、みなと銀行が13億円となっている。
商工中金は、こうしたシンジケートローンへの取り組み等を通じて、地域金融機関等と連携し、中小企業の金融の円滑化を図り、地域経済の発展に貢献する意向を示している。
2万2100キロワットの発電量を予定
バイオマス発電所は、平成2016年春頃に着工する予定。建築廃材・未利用材・一般木材を主体とし、椰子殻等も燃料として利用するバイオマス発電設備となり、発電量は2万2100キロワットを見込んでいる。2017年12月の発電事業開始をめざす。
本発電所が設置される兵庫パルプ工業株式会社は、パルテックエナジーの親会社であり、未晒クラフトパルプ(UKP)の市販メーカー。
現在では、パルプ蒸解廃液(黒液)と木質建築廃材を燃料とした2基のバイオマス発電設備を設置・稼働しており、木材パルプとバイオマスエネルギーの供給を通し、木材資源の有効利用を追求する事業活動を推進している。
(画像は兵庫パルプ工業株式会社HPより)

商工中金 ニュースリリース
http://www.shokochukin.co.jp/兵庫パルプ工業株式会社
http://www.hyogopulp.co.jp/index.html