国内特許を取得、さらに世界24ヶ国に特許出願中
産業用ドローンの開発・販売を行う株式会社スカイロボットは6月28日、太陽光パネルの故障検出ドローンシステムの国内特許を取得した、と発表した。
取得した国内特許は、発明の名称「太陽光発電パネルの故障検出探査システム」、特許日平成29年5月19日、特許番号第6145166号である。アメリカ含む世界24ヶ国にも特許出願中とのこと。
検知した故障個所にカラーボールでマーキング
スカイロボットは、検査要員が少なくて済み、施設現場に太陽光パネルの探査装置を設置する必要がなく、故障個所などを瞬時に正確かつ的確に把握できる、ドローンを活用した太陽光パネルの故障を検出する故障検出探査システムを開発した。
故障検出探査システムは、太陽光パネルの劣化や故障によりパネル面やセル面に発生する熱を、ドローンに搭載した赤外線サーモグラフィカメラにより検出する。
また、超音波装置によりドローンと太陽光パネルとの距離や角度を測定し、ドローンの飛行位置をコントロールすることで、異常個所や故障個所の位置を正確に検知する。
ドローンの可搬型グラウンドステーションは、赤外線サーモグラフィカメラやHDカメラが撮影した太陽光パネルの画像データを受信して、リアルタイムで自動的に画像解析し、太陽光パネルの異常の有無を判断する。
ドローンには、超音波センサおよびレーザーからなる障害物検出装置を装備した自動事故回避機構を備えており、また万一ドローンが故障しても非常用パラシュートとエアーバックが自動的に作動し、ドローン墜落による損傷から太陽光パネルを保護する。
ドローンは、赤外線サーモグラフィカメラにより検知した故障した太陽光パネルやセル位置に、レーザーポインタで照準照射してマーキング用カラーボールを発射し、正確に故障個所に塗料を付着させる。
作業者は、故障個所を瞬時に明確に判別することができるため、太陽光パネルの交換の手間と時間を大幅に削減することができるという。
今後は、太陽光パネルの検査だけでなく、コンクリート建造物の劣化点検など、幅広いシーンでの活躍も期待されるとのこと。
(画像はプレスリリースより)

株式会社スカイロボットのニュースリリース
http://www.skyrobot.co.jp/doc/170628_press.pdf