自家消費電力の一部として使用する設備に限定
神奈川県は、民間業者が、太陽光または風力を利用する自家消費型の再生可能エネルギー発電設備を県内に設置する事業について、経費の一部を補助することとし、その事業者を募集している。
自家消費型の再生可能エネルギー発電設備とは、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」の認定を受けず、設置場所における消費電力の一部として使用する設備である。
設備の要件は、太陽光発電では発電出力が10キロワット以上、風力発電では単機の発電出力が1キロワット以上、その両方を合わせた設備では合計の発電出力が10キロワット以上で、風力発電部分単機の発電出力が1キロワット以上であること、となっている。
また、補助の対象となる経費は、再生可能エネルギー発電設備・架台・パワーコンディショナ等の購入に要する費用である設備費と、発電設備の設置工事に要する工事費である。
再生可能エネルギーを安定的に確保
神奈川県では、2013年7月に制定した「神奈川県再生可能エネルギーの導入等の促進に関する条例」に基づく計画として、地域を中心とした分散型エネルギー体系の構築に向けて、「かながわスマートエネルギー計画」を2014年4月に策定した。
また、その基本政策として、「再生可能エネルギー等の導入加速化」「安定した分散型電源の導入拡大」「情報通信技術(ICT)を活用した省エネ・節電の取組促進」、「地域の特性を活かしたスマートコミュニティの形成」「エネルギー産業の育成と振興」という5つを挙げている。
そして、「再生可能エネルギー等の導入加速化」では、太陽光発電のさらなる普及、その他の再生可能エネルギー等の導入、再生可能エネルギー熱の導入などについて、将来にわたり安全・安心なエネルギーを安定的に確保するための施策が実施されており、今回の補助金もこうした取り組みの一環といえる。
(画像は神奈川県ホームページより)

神奈川県
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p1150600.html