既存の水路に置くだけで高効率に発電
2017年6月22日、NTN株式会社は、既存の水路に置くだけで発電できる独立電源型の小水力発電装置「NTNマイクロ水車」(以下、同水車)の販売を、2017年7月より開始すると発表した。
同水車は、既存の水路に置くだけで発電が可能であるため、工事負担が極めて少なくなる。
また、発電した電力はバッテリーに蓄電し、害獣防止柵や街灯など周辺機器に使用することで、地域密着型の発電が可能となる。
なお、一般的な水力発電装置は、水路を堰き止め、落差を利用して発電するため、基礎工事や導水管の設置などの初期費用が高額であった。
「NTNマイクロ水車」の概要
同水車は、翼の先端部分が広い独自の形状をしており、高効率に発電出来る構造だ。
また、先端部が少し折り曲がったウィングレットになっており、先端部で発生する渦を抑制しているため、直列に複数台設置しても水の流れをほとんど妨げず、設置台数に応じた出力を得ることが可能だ。
なお、同社は、福島県須賀川市の「新安積疏水(しんあさかそすい)」において、2016年6月から8月の3か月間実証試験を行い、発電性能、水路への影響、保守性等について検証した。
(画像はプレスリリースより)

NTN ニュースリリース(2017年6月22日)
http://www.ntn.co.jp/NTN ニュースリリース(2016年9月6日)
http://www.ntn.co.jp/japan/news/press/news201600062.html