ガス事業者などと連携して、小規模の飲食店や福祉施設などを中心に、SOFCシステムを提案
2017年06月15日、京セラ株式会社は、コージェネレーション型の業務用固体酸化物形燃料電池システム(以下、同SOFCシステム)を開発し、7月より受注を開始すると発表した。
燃料電池システムは、都市ガスやLPガスなどを改質して取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させ、電気と熱を作る分散型発電システムで、送電の電気ロスが極めて少ない。
同SOFCシステムは、心臓部であるセルに家庭用燃料電池エネファーム向けに量産している小型・高効率・高耐久のセルスタックを採用し、発電時に発生する高温排熱を効率的に利用できるシステムだ。
今後、小規模飲食店や福祉施設などに、同SOFCシステムの普及を図っていく。
3kW-SOFCシステムの特長
同SOFCシステムは、家庭用燃料電池エネファームtype S向けのセルスタック(700W)を4個搭載し、発電出力3kW、発電効率52%を達成している。また、排熱利用を含めた総合効率は90%と、高い省エネ性、環境性を実現している。
さらに、同SOFCシステムは、電力使用量に応じて出力を変動させることも可能で、負荷追従運転を行うことで調整電源としても活用できる。
(画像はプレスリリースより)

京セラ ニュースリリース
http://www.kyocera.co.jp/news/2017/0605_ipfa.html