小水力発電所完成
鳥取県が平成24年度から建設を進めていた下蚊屋発電所が無事完成し、6月27日の運転開始式開催が発表された。
下蚊屋ダムの放流水を利用する下蚊屋発電所は鳥取県の「再生可能エネルギーによる災害時集落無停電サービス」のモデル事業の一環として建設された。
土地改良施設として建設された下蚊屋ダムを活用して発電
下蚊屋ダムは、農業用水確保のため農水省が建設したもので江府町下蚊屋地区の日野川水系俣野川に位置する。同地区にはナシや白ネギなどを栽培する農家が多くあるものの、水不足に悩むことが多く、農業用水確保のためにダムが建設された。
同ダムは長さが210メートル、高さが55メートル、貯水量は386万トンであり、40.2キロメートルのパイプで農業用水を送っている。
下蚊屋発電所はこの農業用水の落差50メートルの水流を利用して発電する。発電能力は197kWになり、年間の発電量は150万kWh(キロワット時)と見積もられている。
売電による収入確保、および災害時などの停電対策
大山山麓地区土地改良区連合が運営管理し、2015年7月3日から中国電力への売電を開始する。売電収入は、大山山麓地区土地改良区連合が管理する土地改良施設の維持管理費に充当する。
さらに災害などによる停電発生時には必要最小限の電力供給を行う「災害時無停電システム」に利用する。
(画像は鳥取県ホームページより)

下蚊屋発電所の運転開始式の開催
http://db.pref.tottori.jp/pressrelease.nsf/webview/