香川県の農業用ため池に水上太陽光発電設備を構築
三井住友建設株式会社は6月5日、香川県木田郡三木町の農業用ため池を利用し、自社開発の水上太陽光発電用フロートシステム「平木尾池水上太陽光発電所」の構築に着手し、5月26日安全祈願祭を行った、と発表した。
出力2,600kW、年間発電量290万kWの平木尾池水上太陽光発電所
FIT制度の開始に伴い、日本全国で太陽光発電の導入が急激に進み、陸上の事業適地が減少している。しかし、水上は日射を遮る障害物が少なく、太陽光パネルの冷却効果が得られるため、陸上よりも高い発電量が期待できる。
また、ため池だけでも全国に約24万か所以上もあり、ダムや貯水池、工業用水池などを合わせ、全国各地に水上太陽光発電システムを設置できる適地が多数存在する。
三井住友建設は、2014年水上フロート太陽光発電の実証実験を実施し、2015年そのシステムを自社開発し販売を開始した。
水上太陽光発電用フロートシステムは、太陽光パネルを装着するフロート、フロートを連結する連結板、フロートと連結板を固定する緊結バンドからなり、低コストを実現した。太陽光パネルは、1フロートに1枚取り付ける設計で、多くのメーカーに対応しているという。
平木尾池水上太陽光発電所は、香川県木田郡三木町平木の農業用ため池「平木尾池」に立地し、パネル設置面積約29,000平方mに水上太陽光発電用フロート約9,500枚を設置する施設である。施工をSMCテック株式会社が担い、三井住友建設が運営する。
太陽光パネル出力は2,600kWで、年間発電量290万kWを想定しているとのこと。
運転開始は、2017年11月の予定。事業期間は20年間としている。
(画像はプレスリリースより)

三井住友建設株式会社のニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2017/060519304/