グリーン電力による製品累計製造本数が100億本を突破
アサヒビール株式会社は6月2日、グリーン電力(自然エネルギー)を使用して製造した2製品『アサヒスーパードライ』の累計製造本数が、100億本を突破した(2016年末時点)と発表した。
グリーン電力は、太陽光・風力・バイオマス・地熱などの自然エネルギーで発電された電気で、CO2を排出しないことによる地球温暖化の防止や枯渇しないエネルギーであるといった価値を併せ持つ。同社は、2009年4月から日本自然エネルギー株式会社とグリーン電力での契約を締結している。
この取り組みは、全工場で製造する全ての『アサヒスーパードライ』缶350mlとギフトセットを含む全ビール類の製造に使用する購入電力相当量として、バイオマス発電と風力発電によるグリーン電力を活用するもので、対象となる製品には「グリーン・エネルギー・マーク」を表示している。
「グリーン・エネルギー・マーク」は、「グリーンエネルギー認証センター」が2008年5月に制定し、製品製造時に使用する電力をグリーン電力で賄ったことを示すものとなる。
なお、商品製造にグリーン電力を活用した企業としては、食品業界では同社が初めてとなり、また同社の本社ビルで使用する電力も、グリーン電力で賄っているとのこと。
『アサヒスーパードライ』購入は森林保全に
また、活用したグリーン電力量累計は、食品業界として最大規模の約1.6億kWhとなり、これは一般家庭が一年間で使用する電力の約37,000世帯分に相当している。
これをCO2削減量に換算すると、累計で約77,700tになり、杉の木約500万本のCO2吸収量に相当する(対象期間:2009年5月~2016年12月)。
同社が使用するバイオマス発電によるグリーン電力は、主に木材端材などといった『森の恵み(森林バイオマス)』が原材料として使われており、これを燃やして発電した電力で生産した『アサヒスーパードライ』を購入してもらうことは、結果的に森林の保全にもつながるとしている。
(画像はプレスリリースより)

アサヒビール株式会社 プレスリリース
http://www.asahibeer.co.jp/news/2017/0602.html