竹を燃料としたバイオマス熱電併給事業の知見を獲得する狙い
2017年5月31日、関西電力株式会社(以下、関西電力)は、熊本県玉名郡南関町で「バンブーエナジー株式会社」(以下、BE社)が行う、国内初の地域の未利用資源である竹を活用したバイオマス熱電併給事業(以下、同事業)へ出資参画すると発表した。
同事業は、BE社が、バンブーフロンティア株式会社(以下、BF社)とバンブーマテリアル株式会社(以下、BM社)とで行う「バンブーフロンティア事業」(以下、BF事業)の一部だ。
BF事業は、地域の未利用資源である竹を原材料からエネルギーまで、品質レベルに応じて何度も利用して、竹材を搬出して荒廃する竹林を整備することから、竹の工業製品を産出するまでのサプライチェーンを構築する事業で、雇用創出等の地方創生が期待できる。
関西電力は、同事業に出資参画することで、竹を燃料としたバイオマス熱電併給事業の知見を獲得すると共に、50万kW程度の再生可能エネルギー電源を、2030年までに開発することを目指す。
竹を使用したバイオマス熱電併給事業の概要
BF社は、建築資材の製造に適さない竹や残竹をチップ材へ加工し、BE社はそのチップ材を燃料として熱電併給設備で得た熱と電力を、BF社とBM社に供給する。
なお、同熱電併給設備は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業として、2018年6月頃に着工し、2019年1月より稼動する予定だ。
(画像はプレスリリースより)

関西電力 プレスリリース
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2017/0531_3j.html