風力発電業界の成長に対応
Vaisala Oyj(以下、ヴァイサラ)は、風力発電サイトの開発デベロッパーや運用企業で使用されているリモートセンシングシステムである、ウィンド・プロファイラー「Triton」の増産を計画していることを発表した。
これは、風力発電業界の成長に伴い、より迅速な開発や投資効果の向上が可能となり、風力発電が効率的に運用できるように、信頼できる正確なハブ高での風況観測データへの迅速なアクセスが求められていることから、増産することとなったもの。
アメリカ、コロラド州ボルダーにある同社の工場における生産能力を倍増する予定となっている。
Tritonは、消費電力が7ワットで、85ワット定格のソーラーパネル2枚を備えており、設置面積は2メートル×3メートル。データの記録には、2GBのSDメモリーカードを備えており、最低でも2年間にわたり10分間のデータ収集が可能である。
低消費電力で耐久性が高く移動も可能
Tritonの特徴としては、まず、堅牢で耐久性が高く、移動を伴う配備にも対応でき、低消費電力で使用可能であることが挙げられる。
また、リモートセンサが近年高度化している大型風車のハブ高での正確なデータを提供できることから、風力発電所開発のデベロッパーが、世界各地において、遠隔地にある開発候補地での風況観測に使用することができる。
Tritonの移動性とオンラインデータ記録は、デベロッパーが必要な風況状況を迅速に収集し評価を実行し、サイトについての実行可能性の決断を可能にする。
また、風力発電の運用企業も、Tritonの機能を活用し、費用対効価の向上と風力発電資産の最適化のために役立てている。Tritonは発電パフォーマンステストや、後流効果の調査、気象観測鉄塔の検証など、多くの運用用途があり、このような用途では、多くの場合、より信頼性の高い解析を、低コストで、日程を短縮して実行することが可能となっている。
(画像はプレスリリースより)

ヴァイサラ株式会社
http://www.vaisala.co.jp/