タイ国の横浜ゴムグループタイヤ生産会社にオンサイトエネルギー供給プロジェクトを竣工
新日鉄住金エンジニアリング株式会社(NSENGI)と、大阪ガス株式会社(OG)の100%出資会社を通して共同出資するタイ国現地法人NS-OG Energy Solutions(Thailand)Ltd.(NSET)は5月24日、横浜ゴムグループのタイ国におけるタイヤ生産会社Yokohama Tire Manufacturing(Thailand)社(YTMT社)向けオンサイトエネルギー供給プロジェクト建設工事を完了した、と発表した。
NSETは、資本金5,510万タイバーツ。出資比率は、新日鉄住金エンジニアリングが70%、大阪ガスが30%で、コージェネレーションシステムを活用したオンサイト事業を行う。
総合エネルギー効率90%と高効率コージェネレーション
オンサイトエネルギー供給プロジェクトは、タイ国東部アマタシティ工業団地内のYTMT社工場にガスタービン・コージェネレーション設備を設置し、5月4日施設内にエネルギー供給を開始し、5月23日開所式を行った。
ガスタービン・コージェネレーション設備は、ガスタービンとNSENGI独自の高効率廃熱回収ボイラを組み合わせたコージェネレーションシステムで、発電出力7,000kW、蒸気供給能力が時間当たり25t、総合エネルギー効率は90%と高効率である。
YTMT社の工場に、安価な電気と蒸気を15年間供給し、工場内一次エネルギー削減率24%、CO2排出量の年間18,000tの大幅削減、およびコストダウンをもたらす。
また、コージェネレーションシステムは、系統電圧が低下した場合、直ちに自立運転に移行し、エネルギー供給を続けるため、工場の安定的な操業が可能である。
今回のプロジェクトでは、NSETがエネルギー・ワンストップサービスを提供し、システムの建設からオペレーション、ガスの調達まで全てを担当する。
(画像はプレスリリースより)

新日鉄住金エンジニアリング株式会社のニュースリリース
https://www.eng.nssmc.com/news/detail/335