導入コストが高額な小水力発電を支援
兵庫県は、再生可能エネルギーの導入推進にあたり、太陽光発電に偏らないバランスのとれた導入を目指して、今般、小水力発電について、事業化検討に向けた立ち上げ時の取組、基本調査・概略設計等の経費の一部を補助することとし、その事業者を募集している。
小水力発電の補助制度は2種類あり、まず、立ち上げ時の取組支援として、勉強会や現地調査、先進地視察等の事業が対象となるもので、補助限度額は30万円。
次に、基本調査・概略設計等補助として、流況調査や測量調査、既存設備劣化診断や地質調査、生物調査等が対象となるもので、補助限度額は補助率2分の1の500万円となる。
対象となる団体は、小水力発電による地域活性化を推進する地域団体で、自治会や管理組合、特定非営利活動法人、公益財団法人、公益社団法人など。また、市町村を地域団体の窓口とする申請も可となっている。
全県的なモデルとなる先進的な事業
また、別途の補助事業として、地域の団体が運営主体となって新たに再生可能エネルギー発電設備を導入し、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用して、継続的に取組む事業に対して、発電設備の導入経費の一部を無利子貸付により支援することも発表した。
ただし、太陽光発電は、すでに県内で導入が進んでいる設置形態(未利用地を活用した単純な野立て型や折半屋根・陸屋根を活用した屋根置き型等)については、原則として対象外となり、小水力発電や小規模バイオマス発電など全県的なモデルとなり得る取組について注力される。
また、同事業は、(公財)ひょうご環境創造協会と連携しており、兵庫県の審査会で採択された団体が、ひょうご環境創造協会が実施する支援事業に申請し、その基金から無利子で貸付けが行われる。
貸付限度額は3,000万円で、貸付期間は20年以内、月1回の返済を行うこととなっている。
両事業とも、申請方法等詳細については、兵庫県のホームページを参照のこと。
(画像は兵庫県より)

兵庫県
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