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2025年05月06日(火)
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ヤンマー、廃食油を利用するバイオディーゼルマイクロコージェネレーションを発売

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ヤンマー、廃食油を利用するバイオディーゼルマイクロコージェネレーションを発売

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バイオマス燃料から発電と熱供給
ヤンマーエネルギーシステム株式会社は、廃食油などのバイオマス燃料で運転が可能なバイオディーゼル仕様のマイクロコージェネレーション「CP25BDZ-TC」を開発したことを発表した。

ヤンマーエネルギーシステム
これまで、食油を活用したバイオディーゼル燃料は、バスやトラック等の燃料として使用されることもあったが、十分なメンテナンスが行われない場合は運転中に不具合が発生する等の問題があり、活用が進んでいない状態であった。

このような状況の中、ヤンマーでは、環境意識の高い企業等と連携しながら定置型発電システムでのバイオディーゼルの実証試験に取り組み、この度、耐久性などの実証とともに廃食油の特性に合わせたシステムを構築し、商品化したものである。

小型で廃油燃料の地産地消に貢献
「CP25BDZ-TC」は質量が1,250キログラム、連系時の出力は25ワット、回収熱量は34ワット。家庭や飲食店等で廃棄されていた使用済みの油などの廃棄物系バイオマスを燃料として発電と熱供給が可能である。

廃食油からは、「FAME(脂肪酸メチルエステル)」と「SVO(ストレートベジタブルオイル)」を生成するが、生成プロセスが異なるため、両方に対応するには課題があった。今回ヤンマーは、SVOタンクを加温して粘度を下げることで、「常温で固形化する」という難点をクリアし、両方に対応することが可能になったことで、バイオディーゼル発電にかかる燃料生成の費用や手間を軽減した。

また、1機あたりの出力が25キロワットと小容量で、小規模な店舗や工場、施設などにも設置が可能であることから、地域で発生した廃食油を地産地消で有効活用できることも特徴である。さらに、複数台設置で高出力化にも対応、コージェネレーションシステムに必要な機能をパッケージ化し、現地施工を簡素化している。

メンテナンスに関しては、長年の経験によるメンテナンス体制と部品供給網で機器管理をサポートするとともに、遠隔監視システム「RESS」で機器ごとの運転状況や運転時間、発電電力量などをモニタリング、不具合が発生した際は迅速な情報把握と対応を行うこととなっている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ヤンマーエネルギーシステム株式会社
https://www.yanmar.com/jp/news/2017/05/23/26015.html
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