「ソラメンテ」が、一般財団法人中部電気保安協会に採用
株式会社アイテスは5月24日、同社のソーラーパネル点検装置「ソラメンテ」が、一般財団法人中部電気保安協会に採用され、この4月から同協会が管轄する全48営業所への出荷を始めたと発表した。
「ソラメンテ」による故障パネル点検サービスへの実用化に向け、2015年から同協会への試験導入が行われてきたが、天候に左右されず、短時間に太陽光パネル1枚単位で点検でき故障箇所が特定できる「ソラメンテ」のメンテナンス性が、発電所の保守現場で認められたことから、2016年3月16日に採用が決定したもの。
同社では、 同協会の全営業所に対し、 接続箱から簡単に1次検査が行える「ソラメンテ-Z」と、ソーラーパネル表面をスキャンして点検する「ソラメンテ-iS」のセットでの納品を、6月末を目処に完了するとのこと。
故障パネルを短時間で1枚単位まで特定できる点検装置
資源エネルギー庁は、20年間の買取期間中は導入初期に期待される性能を維持できるメンテナンス体制を確保することを設備認定の条件としているが、その体制が確保できず十分な点検が行われない中で発電所の性能低下や故障パネルが放置されている事例も顕在化しているという。
同社は、もとは1993年に日本IBM野洲工場の品質技術部門から分離独立した解析・分析メーカーで、これまで太陽電池パネルメーカーや公的研究機関との共同研究を通じ、メガソーラーの太陽光発電所で、故障パネルを短時間で 1枚単位まで特定できる点検装置「ソラメンテ」を開発している。
同製品は、直列に接続されている複数枚の太陽光パネル(ストリング)のインピーダンス(抵抗値)を測定し、その中から故障パネルを短時間で特定するもので、この技術を搭載したソラメンテシリーズは、販売開始以来、メガソーラーの保守メンテナンス会社を中心に800台以上の導入実績がある。
こうした背景のもと、「ソラメンテ」は2016年度には年間 1,000台以上の販売を見込んでおり、メガソーラー発電所を新エネ事業として数多く運用している大手商社や金融各社とも、「ソラメンテ」を全国配備する商談を進めているとのこと。
(画像はプレスリリースより)

株式会社アイテス プレスリリース(Value Press!)
https://www.value-press.com/pressrelease/162712ソーラーパネル保守点検の「ソラメンテ」
http://www.solamente.biz/