ダイキン工業 管水路用マイクロ水力発電装置開発の実績
空調機等の製造・販売を行うダイキン工業は5月26日、神戸市水道局と共同で超小型マイクロ水力発電システムの開発に向け、研究を開始すると発表した。
同システムは、神戸市西区の福谷中層配水池に設置される。最大発電力は24.1キロワット。年間可能発電電力量は211メガワット時で、一般家庭約65世帯分に相当する。
近年、新たな電力源の確保が課題となっている中、小水力発電は年間発電量が多く、安定的に発電できることから、再生可能エネルギーとして注目されている。
同社はこれまで、小型かつ低コストの管水路用マイクロ水力発電システムの開発に取り組み、22キロワットクラスおよび75キロワットの開発に成功し、実用化させた実績がある。
10キロワット以下の超小型システムの開発目指す
同社は、神戸市水道局との共同研究において、上水道の水流エネルギーを活用した10キロワット以下の超小型マイクロ水力発電システムの開発を目指す。研究開発においては、新開発の遠隔制御機能、長期的性能、メンテナンスコストの評価が実施される。
上水道施設においては、適切な水圧で水を供給するために圧力調整バルブが使用されているが、圧力調整バルブを同システムに置き換えることで、上水道の水圧調整のほか、水流を利用した発電が可能となることから、CO2排出量の削減が期待される。
同社は、これまで開発してきた省エネ技術をエネルギー開発に応用することで、持続可能な社会の実現を目指したいといている。
(画像はプレスリリースより)

ダイキン工業(プレスリリース)
http://www.daikin.co.jp/press/2016/160526/index.html