バイオ燃料への応用が進められるユーグレナ
微細藻類等の研究開発・製品販売等を行うユーグレナは5月24日、同社の岩田修主任研究員と東京大学大学院理学系研究科の合田圭介教授らが、ミドリムシ(学名:ユーグレナ)変異体を効率的に作出し、選抜する品種改良法を開発したと発表した。
ユーグレナはバイオ燃料などへの応用が進められているが、それぞれのユーグレナはわずかながらに特徴が異なること、また、ユーグレナの数は膨大であることから、目的に適したユーグレナを選び出すのは困難とされてきた。
細胞刺激を加えて多様化させた上で、選抜し取得する手法
その問題点を解決するため 、ユーグレナ・東京大学・理化学研究所で構成された研究グループは、ユーグレナに細胞刺激を加えることで多様なユーグレナの集団を作出した上で、その集団から油脂含有量の多いユーグレナ変異体を選抜し、取得することに成功した。
この研究において選抜されたユーグレナは、野生株と比較すると油脂を約4割多く含んでいる。また、今後の研究により、油脂を多く含むだけではなく、ビタミンを多く含むユーグレナの生産も可能になると考えられている。
今回の研究成果を元として、今後、高効率バイオ燃料の研究開発が推進されるものと期待されている。
(画像はプレスリリースより)

ユーグレナ(プレスリリース)
http://www.euglena.jp/updates/news/20160524/