水素生産にCO2が排出されない「CO2フリー水素」
東京都と東京都環境公社は5月17日、福島県と国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)との間で、福島県産CO2フリー水素の活用等に関する基本協定を締結したと発表した。
CO2フリー水素とは、水素等の製造に再生可能エネルギーによる電力を利用し、水を電気分解して製造されたものである。本来は、水素の製造においてエネルギーが利用されるため、CO2が排出されるが、CO2フリー水素の活用でCO2の削減が期待される。
研究開発・人材交流・広報活動等を実施
両者の連携・協力内容は、以下の通りだ。
1点目は、CO2フリー水素の研究開発だ。研究内容は、製造、輸送、貯蔵、利用に関するものである。
2点目は、研究者の人材交流、企業技術者の人材育成だ。産総研 福島再生可能エネルギー研究所では、東京都環境公社と東京都環境科学研究所の研究員を受け入れ、共同研究を行う。
3点目は、CO2フリー水素などの普及を目指した広報・PR活動だ。福島県や東京都などにおいて開催される環境関連のイベントで、福島県の水素・再生可能エネルギー施策や水素社会実現に取り組む東京都の取り組みなどをPRする。
同協定が締結されることにより、福島県内の再生エネルギー導入推進と福島県の震災復興支援が期待される。

東京都(プレスリリース)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2016/05/20