小名浜木質バイオマス発電の環境影響評価の検討開始
エア・ウォーター株式会社は5月19日、グループ会社で福島県いわき市にある日本海水小名浜工場敷地内にて、国内最大となる流動床ボイラ式の木質バイオマス発電の建設に係わる、福島県環境影響評価条例にもとづく環境影響評価の検討を開始すると発表した。
エア・ウォーターの主力事業の一つである産業ガス事業は、製造コストの約6割が電力であり、酸素、窒素、アルゴンをはじめとする産業ガスの製造工程で大量の電力を必要とする。
発電方式はPKSや木質ペレットによるバイオマス専焼発電
この計画は、バイオマス発電の導入により再生可能エネルギーの普及拡大に寄与するとともに、同社としても将来的な事業用電源の確保および社有地の活用につながるという。
この発電方式は、燃料を安定的に供給できるPKS(ヤシガラ)や木質ペレットを用いた海外バイオマスによるバイオマス専焼発電となり、同社は計画の実現に向け、引き続き検討を進めていくとしている。
【発電所の概要】
設置場所:福島県いわき市字渚 日本海水小名浜工場敷地内
発電出力:約7万5千kW 流動床ボイラ
使用燃料:バイオマス専焼(PKS、木質ペレット)他
運転開始:平成32年度を予定
電気利用:FIT制度を検討(将来的には自社消費等も検討)

エア・ウォーター株式会社 プレスリリース
http://www.awi.co.jp/common/uploads/2016/05/