発電規模2万キロワット超 一般家庭約4万世帯分に相当
愛知県豊橋市に本社を置く「中部ガス」は5月11日、発電事業を行う新会社「サーラeパワー」を設立することを発表した。
新会社は同社の連結子会社で資本金は3億円。中部ガスが60%、同社関係会社のガステックサービスが40%出資する。なお、新会社の設立は6月21日を予定している。
新会社は豊橋市の臨港部に木質バイオマス発電所を建設する。発電規模は2万2100キロワットで、一般家庭約4万世帯分の電力に相当する。発電所は年内に着工し、平成30年末の完成を予定している。なお、本稼働は平成31年4月の予定だ。総事業費は約100億円を見込む。
発電に営業エリア内の未利用材を活用
発電所の主燃料はパーム椰子殻の輸入材であるが、副燃料として同社の営業エリア内である愛知県東三河地方や静岡県遠州地方の未利用材を活用して発電を行う。
また、発電した電力は、固定買い取り制度を活用して売電を行う。これにより、同社は電力の地産地消と地域連携ネットワークの構築を目指す。
同社はガス事業を中心に展開しているが、今後は電力事業を強化し、地域の総合エネルギー企業としてサービスの拡充に努めたい考えだ。

中部ガス(プレスリリース)
http://www.chubugas.co.jp/pressrelease/20160511-setsuritsu