東北電力、青森県・津軽発電所の営業運転を開始
東北電力株式会社は5月17日、青森県中津軽郡西目屋村の津軽発電所の営業運転を、同日に開始したと発表した。これまで、運転開始に向けた各種試験等を終えたことによるという。
同発電所は、純国産の循環型エネルギーである水力エネルギーの有効活用を図るため、国土交通省が岩木川水系岩木川(一級河川)に建設中の多目的ダムである「津軽ダム」に、同社が発電参加するもので、平成22年8月に工事の着工を行っていた。
65.93メートルの有効落差により、最大8,500kWの発電
津軽ダムでは、共同取水設備から最大毎秒15立方メートルの河川水を取水し、65.93メートルの有効落差により、最大8,500kWの発電を行う。ここで使用する水車型式は、立軸フランシス水車となり、使用水量は最大15.00m3/秒とのこと。
なお、この発電所について同社は、発電所建屋を津軽ダム関連施設と一体となった色調にするなど、景観に配慮した設計としているとともに、今後引き続き、安全を最優先に発電所の安定運転に努めていくとしている。
【津軽ダムの概要】
設置場所:青森県中津軽郡西目屋村大字居森平地内
水系河川:岩木川水系岩木川
目 的:治水、かんがい用水、水道用水、工業用水、発電(多目的ダム)
形 式:重力式コンクリートダム
高 さ:97.2m
堤頂長(長さ):342.0m
総貯水容量:14,090万m2
(画像はプレスリリースより)

東北電力株式会社 プレスリリース(日本経済新聞)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?rel