農作業用の電力に自家使用
ソーラーフロンティア株式会社は、メキシコのソノラ州と周辺地域における住宅向けと農地向けの太陽光発電プロジェクトに、同社のCIS薄膜太陽電池が採用されたことを発表した。
住宅向け太陽発電システムの出力は、5キロワットから10キロワットで、設置した場合は電気代を大幅に削減することが可能。また、農地向け太陽光発電システムの出力は、200キロワットから500キロワットで、作られた電力は作物用灌漑ポンプや農作物の冷却・冷凍・産業用処理などに自家使用される。
プロジェクトは、2016年第3四半期までに完工する予定。
厳しい気候での使用に適する太陽電池
今回のプロジェクトの開発を手がけるのは、メキシコで急成長を続けるソーラー企業のエルニソ社。
エルニソ社の創業者一家は、以前より農業を営んでおり、太陽光発電を本業に役立たせることを考え、2010年に小規模の太陽子発電プロジェクトに着手した。その後、徐々に事業を拡大し、メキシコの住宅用と商業用の太陽光発電市場において成長を続けている。
また、メキシコのソノラ州では、農業が重要な経済活動であり、乾燥した気候に適したアスパラガス・ブドウ・メロンなどが栽培されている。
これらの農地では、スマートエネルギーへの投資を通して、エネルギーの自給率向上とコスト削減を目指しており、その資金を農耕具の購入などの経費に充てることで、農業経営の安定化を図っている。
ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池は、結晶シリコン系と比較して温度係数が低いため、ソノラ州の暑い気候においても出力ロスが抑えられ、優れた実発電量を提供することが可能なことから、今回のプロジェクトに採用されたものである。
(画像はプレスリリースより)

ソーラーフロンティア株式会社 ニュース
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