パッケージ型スマート水素ステーションを青山本社に設置
Hondaは5月11日、同社が独自開発した高圧水電解システム「Power Creator」採用のパッケージ型「スマート水素ステーション(SHS)」を「Honda青山本社ビル」に設置し、同日より稼働を始めたと発表した。
同社としては、昨年12月の和光本社ビル設置に続く2ヵ所目となるが、都内商業地域には初設置となる。
また、SHSでの水素製造に必要な電力を賄うため新たに太陽光発電システムを導入、燃料電池自動車(FCV)のCO2フリーでの走行を可能にした。
将来的には地産地消の水素として幅広い活用を検討
このSHSは、圧縮機を使用せず製造圧力40MPaの水素を24時間で最大1.5kg製造でき、最大で約19kgまでの水素を貯蔵できる。また、主要機器を7m2程度に収まる大きさにユニット化することで、工場出荷後から短期間で設置可能となり、小規模な水素ステーションとして活用できる。
なおSHSは、環境省補助事業により徳島・宮城・埼玉の各県にて既に稼働開始していて、熊本県や神戸市でも稼働に向けた準備が進められている。
同社では今回、青山本社ビルに設置したSHSは、当初は自社保有のFCVへの水素充填に活用し、将来的には地産地消の水素として幅広い活用を検討していくほか、低炭素社会を可能にする取り組みを拡大させていくとしている。

Honda プレスリリース
http://www.honda.co.jp/news/2016/c160511.html