洋上風力・波力、潮海流・海洋温度差による発電
佐賀県は、県内の海洋再生可能エネルギーに関連する研究開発や実証実験を支援する、「佐賀県海洋再生可能エネルギー研究開発等事業費補助金」を交付することとし、その事業者を公募している。
対象となる事業は、海洋再生可能エネルギーに関連する研究開発または実証実験事業で、県内企業が参画可能なものであり、県内への海洋再生可能エネルギーの産業創出及び地域活性化に資するもの。
この場合の海洋再生可能エネルギーとは、洋上の風力を利用して得られる電気、波力・潮汐または潮流を利用して得られる電気、海水の温度差を利用して得られる電気、とする。
公募期間は、2016年5月9日から2016年5月31日までで、事業期間は、交付決定日から2017年3月20日までとなっている。
豊富な海洋エネルギーを地域活性化へ利活用
公募できる事業者は、佐賀県海洋エネルギー産業クラスター研究会「J☆SCRUM」の会員であるか、または、その会員で構成された共同事業体で、ただし官公庁が主体となっているものは除く。
「J☆SCRUM」は、産業界・学術機関・官公庁・金融機関が緊密に連携して、海洋エネルギー施策のワンストップサポートを実現し、研究開発、実証実験等を促進することにより、佐賀県に関連産業の集積、海洋エネルギー産業クラスターの形成を目指すため、2015年12月に発足した組織。
佐賀県では、風況賦存量(風力エネルギー資源量)が豊富な自然条件や、国の実証フィールド、研究拠点などの社会条件が整った地域特性を生かし、海洋再生可能エネルギーの中核拠点としての、産業の創出、地域活性化を目指しており、「J☆SCRUM」はその中心的な取り組みである。

佐賀県 産業労働部 新エネルギー産業課
https://www.pref.saga.lg.jp