小型・静音で環境に優しい
徳島県鳴門市は、環境省の「平成27年度グリーンプランパートナーシップ事業」を活用して、鳴門市北灘町の「きたなだ海の駅」に、小型風力発電設備「風レンズ風車」を、四国で初めて設置したことを発表した。
九州大学工学部が、株式会社ウィンドレンズと協力して研究開発を行った「風レンズ風車」は、「渦」の力を利用し、特殊なダクトを取り付けることで従来型の風力発電機よりも大幅に出力を向上した次世代小型風力発電機。
風レンズ風車の風見鶏効果で風向変動への追随性にも優れており、さらに、騒音源であるブレードの回転面積がコンパクトであることと、集風体構造自体がブレード翼端渦を抑制することにより、優れた静寂性を実現している。
また、小型化により、景観を損なわずに設置することも可能であり、集風レンズがブレードを囲っているので、視覚的安心感も得られる。さらに、鳥などが風車を構造物と認識しやすいことから、バードストライク防止効果も持っており、自然と調和し環境にも優しい風力発電システムだ。
地域に受け入れられる発電設備
鳴門市では、再生可能エネルギーの導入を推進していくにあたり、同市の自然環境や社会環境と調和し、地域に受け入れられる導入計画の策定に取り組んでいる。
そのため、自然環境に関する専門家や地域住民との意見交換や、猛禽類の渡り等地域の生態系に関する環境調査の実施、風力発電施設が建設された場合に想定される災害など、様々なリスクの検討を実施。
今回の小型風力発電機「風レンズ風車」の設置は、こうした検討を受けた自然エネルギーの普及啓発に関する取り組みの一環といえる。
(画像はプレスリリースより)

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