日立事業所埠頭工場内に7月開設予定
日本最大の総合電機メーカーであり、国内トップクラスの風力発電システムの受注数を誇る株式会社日立製作所は、保守点検員向けの訓練専用施設「日立風力保守トレーニングセンタ」を、2016年7月に茨城県日立市の日立事業所埠頭工場内に開設する。
効率の良い教育環境の実現へ
同センタでは、2MW規模となる風力発電システムのナセル・ハブ、およびパワーコンディショナーなどの機器を訓練専用機として備えている。
そして従来では難しかった故障時のシミュレーションや、部品交換などの実機訓練が容易となり、講義と平行し効率の良い教育環境が実現できることになる。
また教育カリキュラム修了者には社内資格認定制度を設けることにより、高度な技能の習得を目標としたモチベーションのアップが期待できる。
2020年までに最大2,000人の新規保守点検員の養成
今回のトレーニングセンタの開設には、発電導入量が年々増加する国内の風力発電システムが、改正電気事業法により将来的には設備の定期検査が義務化されることが背景となっている。
それに伴い2020年までに最大2,000人の新規保守点検員が必要といわれ、風力発電システムに対応する保守点検員の養成が急務となっている。
同社では将来的に、日立製のみならず各メーカーの風力発電システムの保守も可能となる保守点検員の育成も視野に入れ、国内における風力発電システムに対応する保守点検員の需要増加に応えていくとしている。
(画像は日立製作所より)

株式会社日立製作所 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/04/0426.html株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/