事業化へ向けた実証試験
北芝電機株式会社は、同社と福島県内の3社で作る「ふくしま発小型風力発電システム事業化コンソーシアム」が、福島市の「道の駅つちゆロードパーク」において、小型風力発電の実証実験を行う試験機の設置を完了し、2016年4月18日に起動式典を行ったことを発表した。
式典は、福島県産業振興センタープロジェクトディレクターと、北芝電機の管野社長主催により、福島市長、福島県次長、地元関係者が招かれ開催された。
同コンソーシアムでは、オリジナリティのある垂直軸型の小型風力発電システムを使用し、1年間の実証試験で風速と年間発電量、風向き変化などのデータを集め、事業の可能性を探ることとなっている。
トータルエンジニアリングで震災復興にも寄与
北芝電機では、「電気をつくる」「電気を送る」「電気を監視する」という3つの柱で、電力の安定供給を支えており、電力システムの製品化、エンジニアリング、施工にいたるまでのトータルソリューションを提供している。
その中で、太陽光・風力・水力発電システム等の再生可能エネルギーシステムの提供にも力を入れており、太陽光発電システムでは、臨海部や傾斜地など様々な設置環境に対応する架台や、同社の優れた系統連系技術を導入している。
また、水力発電では、発電機や制御盤、変圧器等を一体化したシステムを採用、風力発電では、ナタネ油入り変圧器に加え、高品質な機器・システムにより省メンテナンスを実現するなど、高い技術力を生かして、再生可能エネルギーの導入推進に貢献するとともに、社会インフラの発展をリードしていく意向を示している。

北芝電機株式会社 ニュースリリース
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