故障パネルを短時間で効率的に特定できる点検装置
株式会社アイテスは4月25日、故障パネルを短時間に特定する進化系メンテツール「ソラメンテ」が、りそな中小企業振興財団・日刊工業新聞「第28回中小企業優秀新技術・新製品賞」にて優秀賞を受賞したと発表した。
同社は、1993年に日本IBMの品質技術部門から分離独立して生まれた検査関連製品メーカーで、それまで培われた高度な技術をベースに、電子部品の解析・分析や太陽電池検査装置の開発と販売などを行ってきている。
「ソラメンテ」は、同社の強みとなるる電子部品の故障解析技術をベースに、太陽電池パネルメーカーや公的研究機関との共同研究を通じて開発されたもの。
同装置には、「ストリングチェッカー:ソラメンテ-Z」と「ソーラーパネルチェッカー:ソラメンテ-iSの」2機種がラインアップされ、数千枚から数万枚に及ぶソーラーパネルを擁するメガソーラー発電所にて、故障パネルを短時間で効率的に特定できる点検装置となる。
「ソラメンテ」は故障パネルを短時間に特定
太陽光発電所の故障パネル診断は、これまでIV測定器やサーモカメラを使うのが主流で、日照変化に影響され測定結果が異なったり測定不可となることから、ソーラーパネルの故障を現場で判別することは専門家でも難しいとされていた。
「ソラメンテ」は、直列に接続されている複数枚の太陽光パネルの直列抵抗値により、故障パネルを短時間に特定するもので、太陽電池の物性自体を独自技術で測定することにより、日射量や周囲環境変化によらない高効率で安定した点検を実現する。
同技術を搭載したソラメンテシリーズは、O&Mと呼ばれるメガソーラー保守メンテナンス会社のほかパネルメーカーなどに、750台以上の販売・導入実績がある。
産業用太陽光発電所は、20年間にわたり発電量維持管理が必要で、発電事業者様は発電所の保守管理体制の整備を急いでいる。これらの保守点検需要のもと、「ソラメンテ」は2016年度、年間1,000台以上の販売を見込んでいる。
(画像はプレスリリースより)

株式会社アイテス プレスリリース(Value Press!)
https://www.value-press.com/pressrelease/161221ソーラーパネル保守点検のソラメンテ
http://www.solamente.biz/