自然エネルギーニュース・コラム
2025年05月07日(水)
 自然エネルギーニュース・コラム

積水化学工業、温度差で発電するカーボンナノチューブ製シートの実証実験開始

太陽光
省エネ
バイオマス
電力小売
水力
風力
行政
地熱
テクノロジー
海外
コラム

積水化学工業、温度差で発電するカーボンナノチューブ製シートの実証実験開始

このエントリーをはてなブックマークに追加
薄型軽量で高い安全性
積水化学工業株式会社は、同社の高機能プラスチックスカンパニーが、奈良先端大学の開発による「カーボンナノチューブ熱電変換材料(以下、CNT熱電材料)」を使用した「カーボンナノチューブ温度差発電シート」を試作し、実用化に向けた実証実験を開始したことを発表した。

積水化学工業
今般、奈良先端大から発表された技術は、熱電変換性能と耐久性に優れたn型半導体性CNTを実現しており、CNT温度差発電シートの実用化を大きく前進させるものである。

さらに、積水化学工業が有するナノ材料分散技術、化学修飾技術、成膜技術などの技術を活かして、発電シートとしての実証実験可能なサイズのCNT不織布の製作に成功した。

試作されたCNT温度差発電シートの特徴は、まず薄型で軽量なのでフレキシブル性があること、そして、低温度領域で発電が可能であること、鉛やテルル等の毒性物質を全く使用してないことが挙げられる。

立ち入りしにくい場所などに設置
このCNT温度差発電シートは、現在のところ、生活環境等の身近な温度領域での発電が可能で、温度差を利用した、ワイヤレスセンサー向けのエネルギーハーベスティングへの利用が考えられている。特に、乾電池やPVでは対応困難な「高温多湿な環境下で定期的な交換・診断が難しく、かつ昼夜問わず常時監視の必要な設備のセンサー用電源」の用途を想定している。

具体的には、ビルや大型商業施設の地下施設、空調配管、エレベーターシャフト、工場や大型倉庫、コンテナや船舶などの輸送機器などにおいて使用するものである。

積水化学工業は、2018年度の製品化に向けて、サプライチェーンの各段階における、電子部品メーカーやユニットメーカー、センシング機器メーカーなど、パートナーの探索を勧めていく意向だ。


(画像はプレスリリースより)


外部リンク

積水化学工業株式会社 プレスリリース
http://www.sekisui.co.jp
Amazon.co.jp : 積水化学工業 に関連する商品
  • Jパワー、秋田県にかほ市で「にかほ第二風力発電所」の建設工事を開始(8月1日)
  • ソーラーフロンティア、戸建て住宅購入検討者対象に家庭のエネルギー意識を調査(7月30日)
  • 広島ガスと中国電力、新会社設立しバイオマス混焼発電事業を実施(7月30日)
  • 生駒市、地域エネルギー会社『いこま市民パワー株式会社』を設立(7月30日)
  • エーオンジャパン、太陽光パネルメーカーの出力保証をバックアップする保険スキームを開発(7月30日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->