風力発電施設でのバードストライク検知システム導入
一般財団法人日本気象協会、日本電業工作株式会社、株式会社 LinkProの3社は4月14日、日本気象協会監修のもと、風力発電施設におけるバードストライク検知システムを導入したと発表した。
従来目視により確認していたバードストライク監視を自動化することで、人員の工数削減や負荷の軽減が実現したという。
このシステムは、風力発電施設に衝突する鳥類やコウモリ類の実態を正確に調査するため、赤外線カメラにより自動検出し、解析結果、カメラ映像を無線伝送するシステムとなる。
風力発電施設付近の鳥類などの挙動の実態把握にも期待
同システムは、日本気象協会の基本設計・監修の下で開発が行われ、鳥などの衝突の実態調査だけでなく、風力発電施設付近の鳥類などの挙動の実態把握にもつながると期待されている。
なお、風力発電施設に設置された赤外線カメラ映像は、長距離無線 LAN システムで無線伝送され、「鳥類検出ソフトウェア」により解析検出し、最大20㎞離れた既存の陸上受信点まで映像を伝送するもので、建設後の設備にも容易に取り付けできるため安価に設置できるとのこと。
また、海上での無線伝搬はこれまで、海面反射によるフェージング現象などから陸上より長距離伝搬が困難とされていたが、このシステムでは高利得・高指向性アンテナを活用しているため、海上での長距離通信が可能となっている。
(画像はプレスリリースより)

日本電業工作株式会社 プレスリリース
http://www.den-gyo.com/news/pdf/20160414.pdf製品詳細サイト
http://www.den-gyo.com/solution/solution03_c_h.html