「農業生産と両立できる太陽光発電装置の開発」に着手
長野県農政部は4月14日、同県の果樹試験場が平成28年度から農業と工業分野の産・学・官の連携による「農業生産と両立できる太陽光発電装置の開発」に着手することになったとし、この会見を4月21日に県庁にて行うと発表した。
長野県では、県産業イノベーション推進本部のタスクフォースの一つとして、多分野・多業種とタッグを組み農業における様々な課題解決のための「信州農業を革新する技術開発推進事業」を進めている。
またぶどう栽培においては、雨除け栽培の導入が進んでおり、今後は温暖化による日焼け防止のため遮光資材の導入も想定されている。
ぶどうの低コスト安定生産につながると期待
このため、現在開発中のフィルム状太陽光発電装置は、雨除けや遮光も兼ね、スプリンクラー等のかん水装置や害虫防除のLEDランプ等への電力供給が可能となることから、ぶどうの低コスト安定生産につながると期待されている。
そこで、今回立ち上げるコンソーシアムでは、茅野市にある諏訪東京理科大学がフィルム型太陽光発電装置の透過型有機薄膜太陽電池の開発を担当、また株式会社イデアルスター(宮城県仙台市)が太陽光発電装置の試作(設計・部品加工・組み立てなど)を担当する形で参画する。
さらに、同県果樹試験場は、ぶどうの雨除け栽培における実用性評価等を行うとしている。なおコンソーシアムによる研究開発の着手に当たって、会見を下記にて実施するとのことだ。
【コンソーシアム関係者による会見】
日 時:4月21日(木)14時より
場 所:県庁3階 会見場
出席者:コンソーシアムに参画する企業・研究機関
(画像はプレスリリースより)

長野県(農政部)プレスリリース
http://www.pref.nagano.lg.jp/nogi/happyou/documents/果樹試験場サイト
http://www.pref.nagano.lg.jp/kajushiken/