「落合平石小水力発電所」、4月12日に完成し開所式開催
飛島建設株式会社は4月12日、岐阜県中津川市で建設を進めていた「落合平石小水力発電所」が完成し、同日に開所式を開催したと発表した。当日は、チェコ共和国大使と中津川市長など来賓含め、約80名の出席者を迎えて式典を行っている。
同発電所は、岐阜県中津川市落合字平石にあり、木曽川水系の水を用いて発電するもので、事業は飛島建設・オリエンタルコンサルタンツ特定事業共同企業体が行う。また、運転期間は平成28年4月から20年間(固定買取価格期間と同じ)としている。
歴史ある農業用水路の未利用落差に着目、一部を活用
この発電所では、同地区内で大正時代につくられた歴史のある農業用水路(平石用水路)の未利用落差に着目し、水路の一部を発電用導水路として活用するもので、地域との協議を元に経年劣化が進んだ水路や取水設備の改修・更新を行なって農業用水路としての利便性の向上を図っている。
また平石用水路の改修・更新とともに、発電用設備として新たにRC造ヘッドタンク(除塵機付帯)および発電所建屋(鉄骨造、床面積62m2)を設置した。
なお同事業の枠組みとしては、建設・運転費用は飛島建設とオリエンタルコンサルタンツの2社が出資・負担(50:50)し、発電した電力は固定買取価格制度に基づき、全量を中部電力に供給・売電することとしている。
そして、既存の農業用水路を小水力発電設備の導水路として共用することで建設コストを抑えたほか、劣化した箇所の入れ替えや補修により将来の農業用水路の維持管理費用を軽減している。
(画像はプレスリリースより)

飛島建設株式会社 プレスリリース
http://www.tobishima.co.jp/news/news160413.html