15メガワットの大規模発電所
株式会社タカラレーベンは、栃木県那須郡那珂川町にある敷地面積約40万平方キロメートルの元ゴルフ場にかねてより建設していた「LS那珂川発電所」の竣工式を行い、発電を開始したことを発表した。
発電出力は約15メガワットで、年間発電量は、一般家庭約3700世帯の年間消費電力量に相当する、約2100万キロワットアワーを想定している。
小型分散型パワコン採用等により発電効率を向上
この発電所には、影や高温に強いソーラーフロンティア製のCIS薄膜型太陽電池モジュールを12万枚、最大限に活用できるように集積配置を行っている。これにより、発電効率が高められるとともに、南北方向に土地勾配があっても安定した発電量が得られる設計となっている。
また、用地がゴルフコースであり各コースの広さが異なることから、設置できる太陽電池モジュール枚数にばらつきが生じ、従来のセントラル型パワーコンディショナーでは効率的な配置が難しいため、デルタ電子製のパワーコンディショナー20キロワットを750台設置するという小型分散型を採用した。
これは特別高圧規模のメガソーラーでは日本初であり、故障時には、予備と交換することにより即日解決できるために、リスクも低減、またランニングコストの低減も図っている。
さらに、建設工事方法にも工夫を行い、1本脚杭方式基礎構造を採用し、東西方向アレイ段差が極めて小さい構造を実現した。これにより、太陽電池モジュール配置エリアでは造成工事を行わず、杭打設本数は既存方式と比較して半分以下となることから、工程短縮や環境負荷低減に貢献している。
投資の面からも発電事業を後押し
タカラレーベンは、2013年にメガソーラー発電事業に参入して以来、関東エリアを中心に数多くの太陽光発電施設の建設を手がけている。今回の設備の竣工によって、稼働施設は21ヵ所となり、総発電規模は約102メガワットとなった。
また、メガソーラーによる発電施設を中心に投資を行うことを目的とし、同社の100%子会社であるタカラアセットマネジメント株式会社が資産の運用を受託する「タカラレーベン・インフラ投資法人」が発行する投資口について、2016年4月4日に、株式会社東京証券取引所のインフラファンド市場への上場承認を得ている。
同社は、今後も、自然エネルギーを活用した事業を積極的に展開していく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)

株式会社タカラレーベン ニュースリリース
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